ダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドスタッフと会津の漆器職人の方とのコラボレーションのお話が出たのが2014年のこと。
コンセプトは、
『私たちのおじいちゃん、おばあちゃんの世代も、孫のそのまた孫の世代も。
いつの時代でも、素敵!と感じ、使いやすく、永く愛されるうつわをつくろう!』

職人さんに当時のダイアログ・イン・ザ・ダーク外苑前会場にお越しいただき、
「目以外で感じる」ことを視覚障害のアテンドとともに共有し、
今度はアテンドたちが福島・会津若松へ。

木のこと、漆のこと。
木地師の方がどうやって器を削りだすのか、
塗師の方はどのように漆を器に塗っていくのか、
工房で漆器ができていく工程をみせていただき、
その美しさや丁寧さはもちろん、塗り方でたくさんの表情を魅せる漆器のトリコに。

お互いの対話をもって、
もちやすい、しっくりくる、きもちいい、おいしくかんじる、あたたかさ…などを感じながら、器のかたちをみんなで模索。

器の重心がわかる安定感や、愛着が出てずっと手の中におさめておきたい質感、
器のなかに入れた飲み物がぽろんぽろんと玉のように口の中に落ちてくる、
食べ物はそのものがもつ本来の温度や食感をダイレクトに感じられる…

そんなポイントを大切に試行錯誤を繰り返し、
「水平(すいへい)」「日月(にちげつ)」の2種類を制作していただきました。

左:水平 右:日月

うつわがめぐりめぐり、おばあちゃんから孫まで、そのまた孫まで、
塗り直しもできる漆器だからこそ、終わらず、ずっと繋がっていく…ということから、
この漆器を「めぐる」という名づけました。

季節のリズムで適量・適速生産をするため、
年に1回の受注期間を設けています。
受注は毎年【12月15日~3月15日】の3ヵ月間。
“とつきとおか”をかけてみなさまのお手元に届きます。
我が子を迎えいれるようにお待ちいただけたら幸いです。

めぐる公式サイトはこちら▶https://meguru-urushi.com/